きみはいい子
今回は最近見た邦画について、3本を選りすぐりながらレビューしていきます。
僕みたいなペーペーが批評なんておこがましい、という方もいるかと思いますが、あくまで映画好きの学生の他愛もない感想、と思いながら見てもらえるとうれしいです。
まず最初にご紹介するのが、呉美保監督の「きみはいい子」という作品です。
これは中脇初枝さんが書き上げた小説を元に描いた映画で、僕は本で見かけた時から気になっていた作品の一つでした。
内容は日常生活に潜むトラブルと、人々の絆を元に描いた作品に仕上がっていて、いじめ・児童虐待といった問題点に真正面から向かい合う映像に仕上がっています。
高良健吾さんや尾野真千子さんの演技もさることながら、原作の中身を壊さず見事に世界観を映像として作り上げた呉監督の手腕に感動しました。
僕がいずれ親となり子供を授かった時、どういったことを考えればいいのか、という事についても考えさせられる内容になっています。
愛を積むひと
次にご紹介するのが、朝原雄三監督が務めた「愛を積むひと」という作品です。
街角で見かけた、佐藤浩市さんが白髪姿で演じているチラシが印象的だったので、思わず映画館に見に行ってしまいました。
内容はエドワード・ムーニー・Jrさんが手がけた話を日本風にアレンジしたもので、2004年には翻訳された本がロングセラーを記録するなど話題の作品として注目されていました。
実際に見てみた感想としては、壮大な映像感の中にも人間が描く心模様が繊細に表現されていて、生きる・死ぬという場面を迎える人々の気持ちがすっと伝わるように感じました。
こんな凄い作品を作るまではまだまだ何十年もかかりそうですが、一つの夢として目標を定めたくなる映画です。
極道大戦争
最後にご紹介するのが、三池崇史監督の「極道大戦争」という映画です。
これは彼女が主役の市原隼人さんのファン、という事もあり、趣味とはまったく異なったジャンルでありながら映画館へ足を運んだ作品です。
中身もコミカルかつパワフル、さらにスピーディな世界観で作られているため、コメディ感覚で見ることができました。
こういった作品制作も、ある意味新しい表現方法だなと感じながら、想像力をより高めなければいけないという気持ちにもなりました。