勉強になる
CM大賞を見終えたあと、インターネットで目に入ってきたのは、NHKが実施したミニミニ映像大賞というものでした。
これもコマーシャルのように、短い動画の中で中身をぎゅっと詰め込んだ作品が数多く掲載されていたので、僕にとってもすごくためになるものばかりでした。
面白いと思ったのが、どの作品も30秒という限られた時間の中で、表現すべき喜怒哀楽がうまく組み合わされている、という点です。
商品や企業を伝えるCMとは異なり、演者や監督の意向が強く出された映像ばかりだったので、今の僕の立場としても参考になる部分が多々ありました。
この作品が凄い
そんな中でも「この作品が凄い」と感じたのが、「空気に腕押し」という動画です。
街のどこにでもある押しボタン式信号を用いたこの作品は、ボタンを押すと身の回りの人々が10秒間停止するという内容になっています。
なんともシュールな風景ですが、個人で作成した作品とは思えないほど面白い空気感に仕上がっているので、すごく印象に残っています。
非現実的な中でも、演じる人々の頑張りや作品全体のまとめかた、さらにはカメラワークなどが随所にちりばめられていたので、見ていた30秒間があっという間に過ぎ去っていきました。
企画賞に選ばれた、というのも何だか頷ける作品になっています。
予想外に驚いた作品
予想外な内容に驚いたのが「時いろいろ」という動画です。
これは、時という言葉を使う場面を、いろいろなアイテムを使って表現するという作品になっています。
「時を刻む」、を表現する時に野菜を使って実際に刻む姿や、「時が流れる」という場面で水を使う。
さらには時と書かれたお札を使って「時は金なり」を表現するなど、発想の豊かさに思わずため息が出ました。
見る人によってはコントのようにも感じる映像ですが、撮影者側の心理からしてみると「してやったり」感が強い作品なのでは、と思う部分がありました。
僕もそのうち同じくらい驚きを与えられる作品が作れればいいですね。