卒業までに映画を1本撮りたい

今年の目標

高校卒業後、憧れだった映像制作の専門学校に入学したものの、まだこれからの目標は漠然としています。
というのも、元々映像を撮る側というよりは、映画やドラマを楽しむ側で過ごしてきたため、どんな形の作品を作ればいいのかがわからないからです。
先生からは「趣味の範囲からある程度自由にやってみたらどうだ」とは言われましたが、正直そのまま卒業してしまいそうで怖いのが本音です。

そんな話を友人と話してみると、意外にも同じような意見を持つ人間が何人もいました。
入学はしてみたものの、ただ漠然と映像について学んでいるだけ。
結局のところ、学生のうちはあまり先のことが考えられないのかもしれない、そう思った日でした。

映画を1本撮ってみることに

そんなある日、先輩からひとつ提案がありました。
「とりあえず、学んだことを元に動画を1本撮ってみたらどうだ」と。
なるほど映画か、確かに面白そうだけれど本当に僕が作れるのだろうか。
興味と不安が同時に生まれましたが、先輩は続けてこう話しました。

「俺も昔はお前と同じ気持ちだった。けれど、1本自分の作品を作ってみてから、考え方がガラッと変わった」と。
なかば半信半疑でしたが、嘘やくだらない冗談を言わない先輩だったので、とりあえず鵜呑みにしてみることにしました。

とは言え、動画を製作するなんて今まで考えた事がないものですから、全てが手探りから始まることばかりです。
カメラも父が使っていたものをお下がりとして使っていたので、映像作品を作るには少々心細いのが本音。
撮影する技量もないので、まずは簡単な中身のものを作ってみる事にしました。

どんな作品がいいだろうか

動画を撮影すると決めてから、どんな作品がいいだろうか悶々と悩む日々が続きました。
どんな場面で撮ればいいのか、撮影する時間帯はいつがいいのか。
友人や彼女に出演を頼んでみるか、はたまた主演・監督全て自分で行ってしまおうか、などなど。
そうやって考えていると、なんだか自然と楽しい気持ちになってきました。

結局のところ、自分自身にどれくらいの力があるか分からないと、ずっと言い訳ばかりを考えて目標から目を離していたのかもしれません。
実際目の前に自分が考えるゴールが見えてくれば、自然にやる気も出てくるんだな、と感じました。

最終的には卒業後も自慢できる作品に

今回作成する作品は第三者からしてみると、恐らく駄作と言われるほど中身のないものかもしれません。
でも僕自身、映像制作という行動を起こす、というスタートラインに立てた事が何よりの収穫でした。

最終的には、学校を卒業するまでに1本映画を撮ってみたいと思います。
そのときには彼女や家族、先輩や先生たちに自慢できるような、最高の作品が手がけられたらいいですね。